■シードル■
りんごを丸ごと粉砕して絞り、発酵させて作るりんごの発泡酒。ブルターニュと言えばこのシードルです。アルコールは5%と低めで、フルーティーで爽やかな物から、すっきり辛口、しっかり渋めまで、銘柄によって様々です。
■ガレットブルトンヌ■
ブルターニュでガレットというと2種類あります。 1つは、そば粉の生地を薄く焼いた塩味の生地に色々な具を乗せて作る、伝統料理のガレット。 もう1つは、ブルターニュ特産品でもある有塩のバターをたっぷりと使った、サクサクのサブレ・ガレットブルトンヌです。 他にもクイニーアマンやキャトルキャーなど、有塩バターを使ったお菓子があります。
■有塩バターキャラメル■
日本でも人気の塩バターキャラメル、実はブルターニュが発祥の地なのです。古くから、フランスの他の地域とは違い、バターは有塩と決まっていたブルターニュ地方。焦がした砂糖にバターを入れて作るキャラメルも当然有塩バターで作ります。この、ほのかな塩味が甘いキャラメルをより複雑に、美味しくしているのですね。
■ゲランドの塩■
ブルターニュの南部、モルビアンにあるゲランドで作られる天然塩は、ミネラルを多く含み、味に丸みがあって美味しいと定評があります。海水を引き込んだ塩田で、天日で乾かして作ります。特に結晶を集めた“塩の華”、フルール・ド・セルは最高級品として、火を通さずに料理の仕上げなどに使われます。
■海産物■
1番有名な物を挙げるのは難しい程、水産物は豊富です。 高級品としては、オマール海老。ブルターニュ産は、世界でも最高品質とされ、世界中からの注文が殺到します。牡蠣の養殖も盛んで、特にブロンと呼ばれる平で小さめな種類は、味が良いと珍重されています。他に、モンサンミッシェルに近いブルターニュ半島の根元辺りで養殖されているムール貝や、南西部で取れるイワシ、天然物のヒラメなど、挙げれば切りがありません。
■農産物■
沢山の作物が作られていまが、特にカリフラワーとアーティチョークが有名です。最西端に近いプルガステルでは、苺の栽培も盛んです。
■畜産物■
フランスで消費されている食肉の50%以上がブルターニュ産であるという事実を知っていましたか? 海辺で潮風に吹かれ、塩を含む草を食べて育つ、プレサレの子羊はあまりにも有名です。 それ以外で特筆すべきは、豚です。生肉だけでなく、ソーセージ類、ハム類、パテ、塩漬けなど、様々な加工品の生産も盛んです。
ブルターニュはフランスの北西部、イギリスの真下に位置する地方です。
イル・エ・ヴィレーヌ、コート・ダルモール、モルビアン、フィニステールの4県で構成された半島で、東西に長く、大西洋に突き出しています。面積約2.7万㎢、人口約310万人が住んでいます。
一番大きな都市は、学園都市として栄えるイル・エ・ヴィレーヌのレンヌで、他に産業港としてのフィニステールのブレストなどがあります。観光地としては、サン・マロやカンペールなどが有名です。
農業、漁業、酪農業、畜産業共に大変盛んで、特に畜産に関しては、「ブルターニュには人より豚の方が多い」と言われるほどです。 比較的、日照時間が少なく、冷涼な地域のため、ぶどうでなくりんごが盛んに作られています。そのため、ワインの生産は無く、代わりにりんごの発泡酒であるシードルが特産品となっています。
海に囲まれているので、夏は涼しく、冬の寒さは穏やかです。フランスでは、雨が良く降るというイメージが定着している様ですが、実際には、南仏ニースより年間降水量が少ないのです。
海水浴場となる浜辺も有りますが、なんと言っても、その大半を占める花崗岩の海岸線は、野生の海を感じさせる美しいもので、どの季節に訪れてもそれぞれ違う魅力を見せてくれます。
現在、フランスの1地方となっていますが、かつてはイギリス(ブリテン島)から、移住してきたケルト人が作ったブルターニュ公国であり、独自の言語・ブルトン語を使っていました。現在でも、住人のほとんどがケルト人で、独自の文化が色濃く残っています。